プリキュア挿入歌特集−その5−

渡辺宙明先生インタビュー (1)

1.『ふたりはプリキュア』の挿入歌を手がけるにあたって


−今回はどういった経緯で挿入歌をやることになったのですか?

 おそらく私が想像するに、「ゴーダンナー」の時に藤田さん(東映アニメーション音楽出版)も手伝ってくれたんです。ディレクターの助手というか手伝いでついたんですよ。ディレクターの八木さんが忙しい人でしょ? それで藤田さんが私の音を現場で聞いていて、これならいけるなぁという感触のようなものを得たのかなぁと。
 しばらくたってから、藤田さんの方から「実はプリキュアっていうのをやる」というので「それの挿入歌をお願いします」という話が出てきたんです。

−それは時期的には大体いつぐらいのお話なのでしょうか?

 (ゴーダンナーの)セカンドシーズン収録に入ってからですね。2月のアタマぐらいじゃかなぁ。正確な時期は記憶にないんですが、おそらく今年に入ってからだと思います、たぶん。ゴーダンナーが終わったらお願いします、という感じじゃなかったかな。

−腹巻猫さんの同人誌(こちらで頒布中)の中で、最後の方に「もう女の子ものはこないでしょうね」っていうコメントがありましたけど(笑)、きましたね?

 私もある意味では驚きました(笑) だけど関係者の名前を見て「ああ、なるほどな」と。藤田さんが私のことを知っているからちょうどいいチャンスを狙ってくれたなと。
 前から一回頼みたいっていう話はあったのですが、本当に良かったです。ゴーダンナーをやった作曲家だということで、マーベラスエンターテイメントの浅田さんに話をしてくれたそうです。

−こちらでも浅田さんに(先生に決まった)経緯を伺ったのですが、「藤田さんの推薦であればと一発OKしました」と話してくださいました。

***

−プリキュアという作品についての説明は何かありましたか?

 ビデオで最初の1、2話を見せてもらいました。その時にはこれはまだいわゆるアイドル的な少女ものでいくか、アクションをもっと入れるかということで迷いがあるんだという話を藤田さんがされていたような気がします。

 だけども、なんかこの作品の「悪」というのは非常に面白いんだよね。他の人にいろいろ話を聞いても評判良くて、あれは面白いっていうんですよ。私の場合これまでハードな生きるか死ぬかっていう音楽ばっかりやってたんですけど、それだとどうしてもメロディに限界があるわけですよ。パンチを出さなきゃいけないから。本当はもう少し気楽なものもまたやりたかったんだけどチャンスがなかった。ゴーダンナーでそういう(気楽な)曲は書けないですからね。等身大ヒーロー、巨大ロボットもの、戦隊などでもね。戦隊ものではいくらか気楽な曲もあったけど、やっぱりちょっと違うでしょ。だからそれは私も楽しみだと思って、是非やらせてくださいと藤田さんに言って、そうして実現したんですね。それで、今の気持ちとしてはやってよかったなぁっていう…。
 

 

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