−最近の作品についても幾つかお聞かせください。
そうですね、この間はキリンアミノサプリがありましたよ。佐々木功さんはやっぱり声がよく出ますよ。去年はあの声のおかげもあってすごくメロディーが引き立ったんですよ。それで着メロも人気が出てダウンロードがものすごく多かった。
今年のもおそらく当たると思いますけどねぇ。あれ(アミノサプリ)はねぇ、戦隊もののCMをやめたら売上も落ちたんだって。それでやっぱり戦隊ものだと。
今回は最初、物悲しい感じで出てくれと関わった音楽会社の人が言ってきて、それでこちらも意識して作ったら(聞いてもらったところ)これは全然違うと。監督さんが熱心な人でね、改めて2通り曲を作ってくれと。それでこちらもやっぱりなと思って作っていったら今度はどちらもいいと。で、後半だけ入れ替えたらどうかということでやって最後は仕上がって…、これはうまくできたと思いますね。
−どんな感じの曲なのですか?
最初は「おまたせ!」と、こう出てくるんですね。今度のは洒落てるんです。それから「アミノサプリはアミノ酸飲料、売上売上売上ナンバーワン」とたったこれだけなんですね。だからメロディー作りにくいんです。でもなんとなくメロディーになりましたよ。
絵(映像)の方はスマートで。ゴレンジャーみたいに揃って、ピュピュピュピュっと肩の上に乗っかっちゃうんです。どうやって撮ったんですかと聞くとワイヤーで吊ったんだそうです。
とにかく今度のもいけると思いますよ、あれは。*
−ゴーダンナーについても少しお聞かせください。
ゴーダンナーはみんな評価してくれてるからやり甲斐があるし、スタッフが宙明サウンド好きな人ばっかり集まってる。その中でも山根さんっていう人が一番好きなんですよ。それから木村さんっていう人ね。あとプロデュ−サーの青木さん。監督は必ずしもこだわらないっていう感じですけど。
−2ndシーズンの歌に関しては?
まずオープニングはアクション曲、エンディングはバラードで行こうという打ち合わせを八木さんとしたんですよ。それで、まずオープニング用にと2曲書いてどっちがいいか選んでもらおうとしたら、監督さんがどっちも使いたいと(笑) これをオープニングとエンディングにしようと。
いや、それはちょっと意外だったなぁと思ってね。それならそのつもりで最初から書き直した方がいいと思ったんだけど、これでいいっていうもんだから。
オープニングになった曲の方は若い人に人気がある。断然こっちがいいということでオープニングになったんです。エンディングは串田さんとしてはバラードが欲しかったと。最近はいいバラードがなくて、いつも「星空のメッセージ」ばかりだと言ってましたので(笑) だから是非バラードを歌いたいと言っていたんだけど、結局またアクションになっちゃった。
バラードは最初のシリーズのエンディングがありますが、あれは私も自信作だったんですよ。評判もよかったものですから。あれをエンディングに据えてグンと重みが増したけど、一方では逆にあれだと暗くなっちゃうんですかね。それで今回は両方ともアクション曲にしたのかなと思いました
。といって、もし明るいバラードだとまたちょっと作品から浮いちゃうというか合わないですよね。
挿入歌は堀江さんのソロ曲でこれも一味違ったものが出来ましたよ。実は主題歌の録音の時に挿入歌は堀江さんにお願いしますというのを誰かがいったら、水木さんが「ぼくのはないんですか?」ということをおっしゃって…(笑) 女性ロボットのだから堀江さんなんだと、監督さんが説明して。この挿入歌は放送で流れましたけど、あれじゃわからないですよね。聞き取りにくかったんじゃないですか? 歌ものは予算がかかっちゃうんで挿入歌はこの1曲だけでした。
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−少し前になりますが「ガチャフォース」についてもお聞かせください。
ゲームの歌の時は雑誌社の取材がものすごく来ましたよ。雑誌社っていうよりもネット関係の人だったんですかね。ああいうのはゲーム会社の担当者の人がバーッとリリースをやるんでしょうね。
−雑誌やネットでもすごい露出量でびっくりしました。
あれ、売れてるんですかね?
−売れてるかどうかはわかりませんが、プレイした人はみんな面白いって言っているようですよ。
なるほど、ほうほう。
−雑誌などでは主題歌のことについてあまり触れられてないようでしたね。
歌の方は実は3曲作って送ったんだけども、3曲とも評判良くってね。どれでもよかったんだけどじゃあ一番最初のにしようと、その時はまだいろんな意味で好調だったんですけどね。ちょうど次の作品がゴーダンナーだったのでその打ち合わせなんかと重なる感じで(ガチャフォースの)歌の録音が入ってきたりなんかして忙しかったですね。BGMの方が結局出来なくなってしまってちょっと残念でしたね。
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