とってもひじかた君
レコード・CD記号→会社一覧へ音盤紹介 by アキバ@管理人
LP
 

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とってもひじかた君 LB25-5027 1986/11/21

 「増刊少年サンデー」に連載されていた鈴宮和由作品のイメージアルバムで、宙明先生初のイメージアルバムになります。歌の串田アキラさん、主役の堀秀之さんともども鈴宮さんのたっての希望(イメージサウンドの1曲が「Zのテーマ」みたいなのもあわせて)で担当されたそうです。どうでもいいですが、女性作家が原作のイメージアルバムってなんで見事なまでに作者さんが歌ってるんでしょうかね?
 楽曲はこの頃の宙明サウンド全開で、一度は聴いておいたほうがよいでしょう。LP盤はそこそこ中古屋さんでリーズナブルなお値段でみます。ここ10年くらいで20枚はみかけました(笑) 8月にも新宿まんだらけで見ましたが、まだありますかねー。しかし結構長尺の曲が多いので、ぜひともフルで復刻して欲しいものです。ドラマなくてもいいし。
 なんでも串田アキラさん、この夏のライブで「狼は死なず」を熱唱されたそうで。案の定4人くらいしか元曲分ってなかったそうですが(笑) 。
 
CD
 

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ミニヒストリーオブユーメックス Vol.4 オーディオ・コミックス 女性ヴォーカル篇
TYCY-5253 1992/9/23

 さて、当時ユーメックスからは安永航一郎「県立地球防衛軍」、島本和彦「炎の転校生」、そしてこの鈴宮和由「とってもひじかた君」とサンデー三大特撮バカ作家(誉め言葉)のイメージアルバムが並行して出ていたわけですが、なぜか「ひじかた君」だけはCD化されませんでした。その理由はいまもって謎ですが。
 この92年のTYCY-5253で「STAY-あなたの中の少年-」だけが収録されたのでした。「Vol.4が女性編ならVol.3で男性編で串田アキラの歌も入ってるのでは?」とういのはしごくまっとうな考えです。vol.3は確かに男性編なんですが、串田さんの歌は入ってません。謎だ…。
 
歌曲紹介 by 賀茂慶@SONGWORLD
No 曲名 歌手 作詞 作曲 編曲
1 狼は死なず 串田アキラ 阿部孝夫 渡辺宙明 渡辺宙明
2 かすみ草ゆれる時 鈴宮和由 岡田冨美子 渡辺宙明 渡辺宙明
3 ワイルドだけが取柄だぜ 串田アキラ 阿部孝夫 渡辺宙明 渡辺宙明
4 STAY-あなたの中の少年- 鈴宮和由 岡田冨美子 渡辺宙明 渡辺宙明
「狼は死なず 」
   もはや勝手知ったる宙明・串田コンビによるハードな味わいの一曲。ほとんどオリジナル曲といってもいいのではないかというほどの内容。厳しくも寂しい男を描いた詩、どこまでもクールでソウルフルな串田のヴォーカル。聴きモノであることに間違いはない。
 通常であればブラスが担当しそうなポジションをサックスが担っている宙明アレンジも印象的。これにより哀愁の色合いが増している。フレーズの繰り返しが男の道程の遠さを思わせる。また、繰り返し前の無音部分も印象的である。

「かすみ草ゆれる時」
   イメージアルバムの元となる作品の原作者自らが歌っている。新人の声優かと思うほど、声が透明ではかなさ漂うのは、楽曲のイメージに引きずられすぎか?ともあれ、違和感がまったくないのは驚き。
 ブラス抜きで弦もの(ギター&ストリングス)中心なアレンジも非常に新鮮。曲調の不思議さも相俟って印象深い曲に仕上がっている。
 さらに言うなら、非常に微妙というか危ないというか際どい歌詞ののっかった宙明節というのも、宙明ソングのエクスタシー効果を狙ったかのような作戦でリビドー倍増(意味不明)。

「ワイルドだけが取柄だぜ」
   待ってました!やはりこうしたノリノリなナンバーがないと欲求不満が解消されませんデスぜ。左に右にシモンズ(電子ドラム)乱れ撃ちなところもひたすらカッチョイイ!歌詞がまたノリノリっぷりを更に増長しているというか、悪ノリしてるんじゃないかというほど破天荒。もしかして原作がそういう漫画なのかもしれませんが、それを知らなくても充分この一曲で満足できマス。
 とにもかくにもこのリズム感、命!!それからおまけに2番の後の間奏のフレーズにも注目(^^;

「STAY-あなたの中の少年- 」
   これもまたウキウキするようなリズムで正統派エンディングのような色合い。ガクセイバーあたりから始まるポップアイドルチックな曲のひとつ。ある意味レイナ剣狼伝説へ発展する前段階とも言えなくもないかも。これもまた原作者の歌唱だが、3の時ほどのシンクロっぷりではなく、ここではせいぜい水谷優子とタメはれるかどうかというレベル。ま、それでも全然構わんけど。
 こういう曲での岡田冨美子は全幅の信頼がおける人で、もう別格。なんでこんなフレーズが出てくるのかという言葉のマジック。ほんとうにすごい。ただただひれ伏すのみ。サブタイトルとそれに関係するサビ部分だけでなく、そこに至るまでの展開がいいんだよねぇ。

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